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千思万考ー創価学会ゆる活のブログ

創価学会のゆる活会員が、学会や公明党はちろんのこと、哲学や宗教、政治経済、そして時事問題など、縦横無尽に語っていきます。

「時流信仰」: 日本の宿命と創価学会

ぜんごくの同志の皆様、いらっしゃいますかー!!! ♪───O(≧∇≦)O────♪

……のっけから創価ノリの挨拶ですみません。

時々出る発作ですから、気にしないでください。

でも本当に学会幹部の話し方は一様で、内容もテンプレばっかりなんですよねー。

「お元気な先生・奥様に見守られて」

「〜してまいりたいと思いますが、皆様いかがでこざいましょうかー!(拍手は義務)」

冠婚葬祭のスピーチなみに定型句の多い事。

何か色々考えて話すと、言葉もどんどん変化していくのですが、逆にテンプレばかりでボキャブラリーがいつも同じになるという事は、思想がないという事なんです。

それでよく「生きた宗教」などと言えるものです。

 

しかしこの「思想がない」というのは、創価学会の問題と言いますか、日本という国土と日本人という人々の問題でもあります。

もちろん、共産主義化やキリスト教化しなかったのも、思想やイデオロギーが根付かない気質のおかげだという意見もあります。

私も共感する点はありますが、「自前で体系的イデオロギーをつくったことはない」というのはやはり問題でもあるのです。

 

これは精神分析学者の岸田秀氏と評論家の山本七平氏の対談で知ったことなのですが、日本人は独自の思想を生み出していないどころか、自前の歴史観に基づく歴史書も作っていません。

その原因としては、日本人の精神の根底にある「時流信仰」と呼ぶべきものが挙げられます。

つまり日本人は、歴史というものを「流れ」として見るきらいがあり、それが「時流には逆らえない」という考え方を生み出しているということです。

 

そして、それが「ある国が生まれると天壌無窮、永遠にその国が続くと考える傾向」につながっていきます。

旧約聖書の世界観はこれと対極にあり、「歴代の大帝国を幻想」と捉えています。

大国の興亡を繰り返す彼らの方が、「諸行無常・盛者必衰」を心得ているというわけですね。

これに対し日本は「万世一系」の国柄です。

戦後の体制にしても、永遠に続くのだという信仰があります。

イデオロギー不信」故に、一度「体制」ができてしまうと、それを変えようとはしない。

「永遠に続く」と信じ込む。だから「絶対化」するのです。

(『日本人と「日本病」について』文春学藝ライブラリー、2015年、190-191頁)

非常に強固で保守的な精神性です。

 

私が思想や体系的なイデオロギーが今の創価学会にもないと感じるのは、まさにこの点にあります。

学会員の言う「創価の思想」や「池田哲学」も、もはや思想やイデオロギーではなく、「できあがった体制」でしかないのです。

どちらかと言うと、静的なイメージの強い「イデオロギー」という言葉よりも、動的なイメージのある「思想」という言葉の方を私は好みます。

そして「思想」と言った時には、常に「釈迦や法華経日蓮の現代的な価値とは何であるか」という問い直しがあり、悩みがあり、葛藤があります。

今の学会に溢れかえっているような「正解が与えられた世界」ではありません。

池田名誉会長は、「創価学会は三代で完成した」という勝利宣言をされていますが、残念ながら、悩み考えることをやめた時点で、それは「体制」と化し、「思想」は死ぬのです。

できあがった体制を絶対化し、永遠に続くと信じ込む。

創価学会も、この「時流信仰」ないし「永遠信仰」という日本という国土の宿命を背負った存在だったということです。

創価学会は永遠に勝ち栄えていく」のだから、後は「池田先生の哲学を宣揚すればいい」という発想に行き着きます。

それは時代に即した形で思想を発展させていこうという気概を失った「甘え」です。

皮肉にも「永遠性への確信」が創価学会の生命線を断つことになるのです。

 

現代世界にあっては、多くの国で排外主義やテロが横行し、国家間の争いは激化、環境問題も深刻さを増すばかり。

これだけ複雑すぎる要因が積み重なってカオスな世の中にあって、単一の解決法万能薬なるものがあるはずがありません。

あると信じられるのは、世界を単純化して分かったつもりになっているからです。

創価学会の、特に日本の組織における衰退は、少子化などの影響ではなく、学会が思想的に敗けたということの証明なのだと思います。

現実に悩んでいる人々と、「一緒に悩んでいこう、学んでいこう」という謙虚な姿勢もなく、いつまでも「池田先生の偉大さ」「創価学会の正義」を教えてやろうという態度では、人々を魅きつけていくことなど到底出来ないのではないでしょうか。