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千思万考ー創価学会ゆる活のブログ

創価学会のゆる活会員が、学会や公明党はちろんのこと、哲学や宗教、政治経済、そして時事問題など、縦横無尽に語っていきます。

求道心とは何か:硬直化を打ち破るダイナミズム

皆さんこんにちは(*・ω・)ノ

 

さて、アショーカ王の時代に成立したとされる部派仏教。一般的な学説では、その内部から、後に「大乗仏教」と呼ばれる仏教が発生したとされています。

釈迦の仏法に対する「解釈の多様性」を認めたのですから、更に独特の教えが成立していくことは避けられません。

 

大乗仏教が興ったのは今から約二千年前とされていますが、この時代のインドでは、マウリヤ王朝の滅亡異民族の流入による混乱がありました。

激動の時代の中で、出家者を支えていた人々の経済はおろか生活の基盤までが脅かされていきます。

支持者の養いがなければ、当然出家者も修行を続けることができなくなってしまいますよね。

出家が困難な中で、在家のまま修行をしていくにはどうしたらいいか。

この経済的要因も、在家のまま悟りを開くことができるという大乗仏教の主張に影響していたのではないか、と推測されています。(佐々木閑『集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した』NHK出版、2017年、28、32-33頁参照)

 

無論、「もっと多くの人々を救っていきたい」という文字通り「大乗」の志で展開していった面はあるでしょうし、他にも要因は考えられます。

しかし、大乗仏教の勃興期が、こうした激動の時代であったことは確かで、どのようにして仏法を新しい形で展開していったらいいかという挑戦があったことは間違いありません。

 

こうした歴史を見るとき、現代における創価学会の運動はどうでしょうか。

 

一昨日ツイッターでのやり取りを紹介しましたが、一部の学会員の原理主義的な言説には無責任極まるものが多く、辟易しています。

私は人間・日蓮を尊敬する立場であり、人間である以上、同意できる面もあれば、同意できない面もあります。当たり前の事です。

ところが、一部でも同意できない面があると、日蓮を否定したことになるそうです。

肯定か否定か、1か0かでしか捉えられないのは思考力の欠如の表れです。

またこれこそが原理主義というものです。

 

おまけに「師弟相違せばなに事も成べからず」という日蓮の言葉を用いて、私が日蓮を否定していると結論づける始末。

あのですね、「師弟相違」しないことと、日蓮の思想全てに同意することが同じなのですか?

では日蓮は師匠・道善房の全てを肯定していたのですか?

 

しかし、こうした指摘には答えず、末法のご本仏と認めない人間には創価を名乗る前提がないとして、論点をずらす。

まともな反論もなくただ教条的に他者を悪、自分は正義と宣言すれば決着がつくほど、「正義の言論」は安っぽいものなのですか?

そんな簡単に証明できる「正義」なら、もともと大したものではなかったことになってしまいますよ?

「師匠の正義」を宣揚すると言いながら責任ある言論を展開しないなら、「師匠の顔に泥を塗っているのは誰なのか」と言われても仕方ありません。

 

「功徳罰論」「師弟論」「日蓮本仏論」等々、原理主義に陥ると、「論」ではなく不変の「真理」としてしまうため、後は「宣揚すればいい」という発想になるのです。

しかし「宣揚」とは、他者の人生に影響を及ぼす行為です。

商売に例えるのは不適切と思うかもしれませんが、商売人だって、商売を通してお客さんの生活に影響を与える立場です。

そして、商売人は、自分が販売しているものが安全なのか、不備はないか、時期にかなったものか、需要を満たしているか、産地はどこか、しっかり確認し、責任をもって商いを営む事が求められますよね?

況や、人間の生き方の基盤に影響を及ぼす宗教であれば、教えの教義をしっかり検証していくことは当然必要です。

生老病死とどう向き合うか、釈迦より始まった仏法の本質を守りながらも、それを時代に即した形で展開しながら、拡がっていったのが仏法の歴史です。

 

またこのダイナミズムの中からしか、人々を魅了する力は生まれません。

グローバル資本主義の荒波の中で、民族主義原理主義に基づく紛争やテロリズム、国際社会の再編、加速する環境破壊という地球的規模の問題を抱えた現代。

この激動の時代に即した形で、どう仏法を展開し、発信していくのか、それを追求していくことが本来の求道心ではないでしょうか。

硬直化した教義を改めず、ただ師匠の正義を宣揚すれば世界平和が実現すると考えているようでは、仏法のダイナミズムを失ったどころか、本来の求道心を失ったとみられても仕方がありません。

今、教団としての勢いが失速しているからこそ、新しい展開を模索していくチャンスなのではないでしょうか。